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何の話だっけ?
そうか、「俺も随分丸くなった」話か。
そういえばこんなのもあった。
昨年度の末に、中学の父母の会(うちはPTA
とは言わず、父母の会という)で
「制服についてのアンケート」というのがあった。
「現在の制服のままでよい」か
「制服を変更した方がよい」か。
俺自身としては、「制服」と書いて
「おさえつける服」だと思っていたし、実際中学
時代は牢獄の中で過ごしたようなものだった。
ひどい中学だった。子どもには決してあんな思
いはさせたくないし、自分自身(まあ、ないけど)
二度と制服など着せられてたまるか、という思い
はずっとある。
だが、親の立場として、たとえ思いは変わらな
くとも、違った護り方を覚えるものだ。
「自分自身を護る」から「子どもを護る」にな
ったこと、年を経たこと、それから子どもは子ど
もでまた別の人格だということ、
いずれもあってのことだが。
母親のてんちゃんは素直に書いた。
「制服をなくして私服にしてほしい」
父親の私は意図を読み、計算して書いた。
「せめて選択肢を広げてほしい。男女どちらが
着てもOKなものを1つつくるとか。
学校が選択できる時代。
制服も選択できて当たり前だと思う」
丸くなったというか、あざとくなったというか…
では私はどう読んだのか?
そしてこの話にはオチがあるんだけど、
どんな結末になったのか?
*結末じゃなくて「TO BE CONTINUED」なんだけど…
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おお、その前に、「卒業式入学式における穏健な
対応」ってやつを思い出した。
〜今や有事立法が出てる時に日の丸君が代に
とやかくもないだろうというかもしれないが、
その「慣れ」が一番こわいのだよ〜
といいながら父親として出席する私の「いわゆ
る国家斉唱」への対応は、実に穏やかで単純明快
である。
要は、三原則である。
「立たない、歌わない、事を荒立てない」
「いわゆる国旗」に対しては?
「そっち向いて頭を下げない」
(江東区の旗には頭下げるけど)
実に穏健な「いわゆる非国民」である。
別に日の丸君が代大好きな人にケチつけたりケ
ンカするつもりは毛頭ない。
それ以前に親同士だったら仲良くしたいし、
してるもん。それ言ったらあの宗教の人やあの党
の人とも仲良くしてるし。
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「お!日本の中学校ってとこも、
とりあえず、やっとここまできたか…」
これがアンケートをもらい、また集計結果を見
ても改めて思う、私の率直な感想である。
恐らくアンケートを企画した昨年度の父母の会
役員のほとんどか全員が、まさか本当に制服がな
くなったり一気に変わったりするとこまでいくと
は思っちゃいなかっただろう。それも読めた。
「じゃあなんでアンケートやるのさ?」
→こういう件について問うこと・
議論することができる!
そのこと自体に意味があるのだ。
中学校という「強大な人権抑圧装置(とその再
生産のための基礎をつくるシステム)」になりかね
ない・これまでなってしまいやすかった場所で、
また、子どもの安全・無事・成長を願う気持ちが、
ともすると逆目に出てそういうシステムの推進役
に成り下がってしまいやすい父母の集まりの中で、
学校の統制・秩序維持の要にある「制服」につい
て自由に意見を述べ、互いの考えを知ることがで
きる機会が持てる、このこと自体が(「そんなこと
できるの当たり前だろ」と一言で片づければそれ
までだけど)素晴らしいことである。
父母会がアンケートを実施したこと自体が、
評価に値することだ。次のページへ