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8 何の話だっけ? そうか、「俺も随分丸くなった」話か。 そういえばこんなのもあった。 昨年度の末に、中学の父母の会(うちはPTA とは言わず、父母の会という)で 「制服についてのアンケート」というのがあった。 「現在の制服のままでよい」か 「制服を変更した方がよい」か。 俺自身としては、「制服」と書いて 「おさえつける服」だと思っていたし、実際中学 時代は牢獄の中で過ごしたようなものだった。 ひどい中学だった。子どもには決してあんな思 いはさせたくないし、自分自身(まあ、ないけど) 二度と制服など着せられてたまるか、という思い はずっとある。 だが、親の立場として、たとえ思いは変わらな くとも、違った護り方を覚えるものだ。 「自分自身を護る」から「子どもを護る」にな ったこと、年を経たこと、それから子どもは子ど もでまた別の人格だということ、 いずれもあってのことだが。 母親のてんちゃんは素直に書いた。 「制服をなくして私服にしてほしい」 父親の私は意図を読み、計算して書いた。 「せめて選択肢を広げてほしい。男女どちらが 着てもOKなものを1つつくるとか。 学校が選択できる時代。 制服も選択できて当たり前だと思う」 丸くなったというか、あざとくなったというか… では私はどう読んだのか? そしてこの話にはオチがあるんだけど、 どんな結末になったのか? *結末じゃなくて「TO BE CONTINUED」なんだけど… おお、その前に、「卒業式入学式における穏健な 対応」ってやつを思い出した。 〜今や有事立法が出てる時に日の丸君が代に とやかくもないだろうというかもしれないが、 その「慣れ」が一番こわいのだよ〜 といいながら父親として出席する私の「いわゆ る国家斉唱」への対応は、実に穏やかで単純明快 である。 要は、三原則である。 「立たない、歌わない、事を荒立てない」 「いわゆる国旗」に対しては? 「そっち向いて頭を下げない」 (江東区の旗には頭下げるけど) 実に穏健な「いわゆる非国民」である。 別に日の丸君が代大好きな人にケチつけたりケ ンカするつもりは毛頭ない。 それ以前に親同士だったら仲良くしたいし、 してるもん。それ言ったらあの宗教の人やあの党 の人とも仲良くしてるし。 「お!日本の中学校ってとこも、 とりあえず、やっとここまできたか…」 これがアンケートをもらい、また集計結果を見 ても改めて思う、私の率直な感想である。 恐らくアンケートを企画した昨年度の父母の会 役員のほとんどか全員が、まさか本当に制服がな くなったり一気に変わったりするとこまでいくと は思っちゃいなかっただろう。それも読めた。 「じゃあなんでアンケートやるのさ?」 そのこと自体に意味があるのだ。 中学校という「強大な人権抑圧装置(とその再 生産のための基礎をつくるシステム)」になりかね ない・これまでなってしまいやすかった場所で、 また、子どもの安全・無事・成長を願う気持ちが、 ともすると逆目に出てそういうシステムの推進役 に成り下がってしまいやすい父母の集まりの中で、 学校の統制・秩序維持の要にある「制服」につい て自由に意見を述べ、互いの考えを知ることがで きる機会が持てる、このこと自体が(「そんなこと できるの当たり前だろ」と一言で片づければそれ までだけど)素晴らしいことである。 父母会がアンケートを実施したこと自体が、 評価に値することだ。次のページへ