うぃっと夏公演 (6/25&26 神楽坂die pratzeにて) 誰も 知らない (SAMBA
CARNIMAL) いかがでしたか?
今回は、平日のみ、しかもスタッフ無しという、大冒険の公演でした。うちの劇団としては、たくさん公演をやるには?と考えて、会場となったディプラッツの平日パックに目をつけて、「いっちょう、やってみるか」という運びになったわけですが。
3人の仕事の都合は、配慮したつもりでしたが、
まさかあそこに、ワールドカップの日程が重なるとは、知らなかった!!
やってみての、役者の感想ですが、脚本がそれまで稽古場で遊びでやっていた内容と、ほぼ同じだったので、とっつきやすい、プラス短い話でよかった、というところが、てんことガーギーの感想です。
余談ですが、ガーギーとてんちゃんで、「GT」と呼びます。「GT」は、他にも、ガムテープやら軍手のことを指すこともあります。ついでなので、「CG」とは、し〜なちゃんとガーギーのことです。
話が戻りますが、通しの稽古をやっても、稽古時間内に終わるし、ゲネをやる時も、アップ程度の気楽さですむ(その前の公演は、一通り終わると、ぐったりしていた)。
芝居の内容としては、ウケねらいを作ったわけではないけど、ういっとがお笑いをはじめたっていわれちゃうかな? まあ、いわれてもいいか、なんか、公演写真見ても、けっこうおもしろいぞ、これっておもしろい芝居だったの?っていう感じには思っています。
単に歳をとり、自分もこんな姿を見せるようになったんだなっていうことが、受け止められるようになっただけかもしれない。
今回はじめてみた方、決して言い訳するわけではないのですが、うぃっとって、あんな芝居やるの、珍しいんですよ。
ただ、もうひとつというところで欲張れなかったのは、やっぱりスタッフがいなかったという点。
まあ、3人でまわしてくのは、確かに気が楽だし、お手軽なところはあります。でも、仕上がりということを考えると、ここの明かりはもうちょっとこうしたかったとか、ほんとは音をここで入れたかった、とか、追求したかったところは、たくさんあったんじゃないかな?それだけに、惜しい・・・、というか、そこまで追いついた芝居だったのに、という思いは、個人的にはあります。他の人は、どうですか?
スタッフがいなかったとはいえ、撮影スタッフは、両日ともいて、いて、というより、昔の仲間が戻ってきた、という感じでみんな手軽に手伝ってくれて、なんだかんだ言っても、正直うれしかったです。おかげで、ホームページに公演記録をアップできたし。こういうことって、今までだったら、なかなかできなかったよね。
「タオル回しの話で、最初にタオルが出てきたとき、先が読めて(タオル回しが見えた)、もう笑ってしまいました。涙が出ました」
「字幕の話、おもしろかったよ。特に、完という字、おかしかった(ところで、だんなはどっち。どっちでもいいけど)」
「いつもと違うスカートをはいているから、何かあるなって思ったんだ。あれ、学校に持ってきてよ」
(注:「あれ」とは、タオルマワシのことである)
書き手交代。どうも。しなやかしなちゃんです。
メールできた感想も紹介しながら、うぃっとにしては珍しくはっきりとあった(ようにみえる)ストーリー
を振り返ってみましょう。
「しなやかさんは風貌からするとガオガオさんかなとも思いましたが、たぶんオクサマンと私が同じ学校でなかったら、うぃっとの芝居も観ることがなかったことを思うとこれも一つの縁だなと感じました。目の前に現実に見えているものが必ずしも真実ではないと思いますが、またこの現実の中にしか真実はないとも思います。ニコ先生が実は蠅でもどんな姿をしていても、受け入れて欲しいといっていましたが、本当にニコ先生であるなら蠅にはならないんじゃないかと思いました。姿、形で判断はできないけれど、姿、形に現れてくるんだと思います。」
→なんか感想を読んでいて、昔モーニングに載ってたS氏の4コマ漫画を思い出してしまいました。
(うん、たしかにハエさんも奥さんも出てたような…
…って、実は単行本も持ってたりするのだが)
ニコ先生の電話相談(園芸相談?それとも悩み相談??)を通して、
オクサマンとニコ先生のやりとりが始まった。
そのうち何だかエスカレートして、ついにはオクサマンがニコ先生のお見舞いに押しかける。
(うわぁっ、おっかけ?それともストーカー??いやいや満更でもないの?)
ところが、実はニコ先生はハエだった……
この筋書き自体が、実はオクサマンの妄想だったのかもしれませんね。
ニコ先生の家に行っちゃうとこだけ妄想なのか、
それとも、そもそも電話相談からして妄想だったのか、
この辺は意見が分かれそうなところですが、
いずれにしろ、妄想が妄想を呼んでいくんですね。
オクサマンの妄想の中でハエとして叩き潰されたニコ先生。
薄れていく意識の中でサンマの匂いを嗅ぎ、自由に動ける赤っぽいネコになった自分の姿を思い浮かべる。
そして赤っぽいネコは、仲間の黒っぽいキョロちゃんと青っぽいサンマじゃないよ(どう見てもサンマなのだが)を連れて、ピクニックに出かける。
出かけた先で赤っぽいネコと黒っぽいキョロちゃんは、何と!七厘と炭と大根と大根おろしを取り出した。
まさか…始めからサンマを喰ってしまうつもりで連れ出したというのか??(見るからに、そうである)
巧妙に火のそばに誘う・いやいや何とか逃れるぞ、
楽しいやりとりの中で、2匹対1尾の攻防が繰り広げられるが、抵抗もむなしく、サンマは火にかけられてしまう。ピクニック改めカーニバルである。
体を焼かれながら、サンマの中をこれまでの人生が駆け巡る。
サンマは今までにあった、一番いいことを思い出そうとする。あったあった。飛行機に乗った思い出だ。
過ぎし栄光の日々!
飛行機に乗って、水銀テロをやったんだ。
両者の力関係はここで逆転し、国会を載せてトロッコで小名木川まで逃げる二人。
互いを励まし合ううちに、いつしかそこはスタジアムになっていた……