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6 みなさんこんばんは、しなやかしなちゃんです。 保育運動という、いたって穏健で健全な運 動に長くかかわっていると、こんな無礼者の私で も、何だか随分と人間ができちまって、丸くなっ ちまったりするもんだ。 〜長いよな。娘はもう中1だ。こいつが0才児 の時、近くの共同保育所に預けて以来だからな〜 何が丸くなったって、例えばだ、こういう ことがわかるようになってきた。 二人の子が通っているのは江東区の中学なんだ けど、今年度から江東区の小中学校では学校選択 制が始まった。要は今年の1年生から、区内の公 立のどこの学校でも選べるってことだ(人気があ るとこだと抽選とかもあるみたいだ。また、特に 選ばなければ、今までの通り、住んでるところに よってきまった学校に通うことになる)。 学校選択制の是非、メリット・デメリット、裏 に何があるか・心配されること、などについては 紙面を多く割く必要があるし、私が書くより詳し い人も問題意識の強い人もいると思うので詳しく は書かないが(何しろウチは地元の学校にしたの で特に今のところ直接いいも悪いも影響を受けて ないので)、教育委員会のアンケートには、右のよ うに回答しておいた。 まあ、「今日のところはこの程度で許してやる か」ってぐらいの。 おっと! そういうことが言いたかったんじゃなくて。 まあ文面上は大人なら丸くなれるさ。中身とど う違おうと。 ただ自分自身「変わったなや」と思った のは、学校選択制の説明の冊子を見るといろいろ 書いてあるわけさ。もちろん各学校の紹介なんか も1ページ1ページ割いてしっかり載ってるさ。 で、そん中で流し読んでた目がピタッと止まっ たのは「自転車通学は禁止」の一言だ。 ↓教育委員会のアンケートへの私の回答↓ 質問4 学校選択制度についてどう思われま すか? お考えをお書きください。 通う側にしてみれば、「選べる」というのは 当たり前。 一方で、生活している地域の学校が 「通いたくなる」「選ぶに値する」いい学校で あること、これも当たり前です。 (当たり前というとえらそうな言い方にとれ るかもしれませんが、「学校に行く子どもにと って」ということです。子どもがどこの学校 へ行っても、そこでよい学校生活ができるよ う最善をつくすのが大人<親・学校・行政> の当然の責任です。もちろん学校の先生方や 職員の皆さん、教育委員会の皆さんが日頃か らそうした責任をしっかり果たしていること には感謝しています) 子どもが生活している地域を基本に考え る、これは外してはならないことだと思いま す。「子どもが少ない」「選ぶ人が少ない」と いう理由で統廃合が行われることは、 あってはならないことです。 また、選択制が親や子どもを必要以上に競 争にかり立てる方向に作用しないよう、 それぞれの立場でしっかり監視する必要があ ります。 「人間の醜い部分が増長される」制度になら ないよう(例:「あの子たちが行くからこの学 校はパス」みたいな)。 もちろん、「この学校を選んだんだからここ に従うのは当然」などという誤った認識 ・指導は言語道断です。そういう大人がはび こらないよう、お互い気をつけてみていきた いものです。 ただ、親が積極的に学校にかかわっていく ことは、これまで以上に必要でしょうね。 選びっぱなしでなく。 学校は子どもたちのものなので、大人のおご り・決めつけに左右されずに、 「人が育ち合っていく場所」として、しっか りあり続けてほしい。次のページへ