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おいおいおいおい、学校は選択させたんだろ?
あくまで本人の選択だけど、遠くまで行けるよ
うにしたんだろ?
で、自転車は×かい?
中学生だぜ。小学生じゃないんだぜ。
まあ、瞬間はパッとそう思うよな。
ただその後だよな、自分で変わったと思ったのは。
少し前までの自分だったら、きっと確実に怒り
狂ってたでしょう。そう、実際に遠くまで通う中
学生の側の気持ちにすっかりなって。
少し前まで、と書いたけど、それは自分の中の
感覚で、実際には「ずーっと眠っていた(でも確
かにいた)少年〜若者立った頃の自分」ってこと
なんだろう。そんな私に久しぶりに会えた、とい
うか、少し違った位置から見ているもう一人の私
がいた、というか…
で、もう一人の私がどう思ったかって?
以下少年とおじさん、
ふたりの会話みたくなるけど…
お「ああ、いろいろ心配なんだね、きっと。
学校としても(つーか教育委員会としても)」
→少「じゃあ遠くの学校に通わせること自体は
大丈夫なのかよ? 」
→お「その辺は選んだ人の自己責任ってことな
んだろうね」
→少「じゃあ何? 通学する交通手段だって自
己責任でいーじゃん。違うか?」
→お「いや、そうは言っても許可するのならや
っぱり責任は生ずるわけで、学校へ通うの自体は
それでもまあ大丈夫だろうというのはあるけど
(障害児は小学生でもバスでなかよし学級通って
たりするしね)、自転車で通うとなると、やっぱり
事故やその他の危険は増すし、心配だから…」
→少「うん、そうだよねそうだよね。
事故起きるのも心配だし、何かあった時に、『なん
で中学生フリーにさせとくんだ』って言われるの
も心配だよね。ほら制服だしさ。いや、事故とか
何もなくても通学途中のあの店この店に、少なく
ともバス通学よりは気軽に自由にどこへでも行け
て、大手を振って闊歩して天下だよね。
うん、心配だよね。
制服の中学生がわがもの顔でうようよだよ。
心配だよね。脅威だよね。
他の人たちにとって」
→お「別に日頃からつき合いがあってそばで見て
たら何のことはないかわいいガキンチョ達、でも
そうじゃない他人にとってはそうは見えないんだ
よね。ということでは?」
→少「ほら、結局生徒のことを心配するんじゃな
くて、いろいろ言われたり責任かかってくるのが
イヤなのと、あと抑えつけときたい、抑えつけと
かないと何するかわかったもんじゃないと思って
る、そういうことなんでしょ!?」
→お「まあまあそんなこと言うなよ。
『ごめん悪いけどそこまで責任持てないんだ。
街も学校も教育委員会も、そこまで対応できると
こまでまだ来てないんだよ!』って言ってるんだ
よこれは。怒ったってしょうがないさ。
そこまで到達してないんだから」
→少「結局そうやって大人の側につくのかい?
で、要はあきらめろってことか?」
→お「あきらめろってことじゃないさ。…
……一緒に考えてみようよ……(以下略)」
うむ、以下略だ。延々と続いてしまう。
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