【4p右】
【4p右】 91年を最後に、カープは10年連続で優勝を逃した。   しぶとい野球も、すっかり影をひそめた。
  それはやまない残暑のような、殺しても出てくるゾンビ
のような、敵にとってはとてもとてもイヤな強さだった。
「抵抗勢力」
            、そう、とても手強い抵抗勢力だった。80年
代前後、その最盛期には、8月9月の日々、野球ファンは
暑く熱い夜を繰り返した。暑くるしい粘り、そして暑くる
しい応援。カープが優勝できなかった年でも、そういうカ
ープを倒したチームは超強かった。藤田巨人であれ、星野
ドラゴンズであれ、あの年の阪神であれ、バカ強かった。
  しかし、カープは優勝できなくなった。優勝争いにも顔
を出さなくなった。
今年2週間だけ、 ファンを沸かせた時期があった。   ヤクルトにマジックも出て、読売の最後のあがきもどこ
までか、という状況だったから、大多数の野球ファンは気
づかなかっただろう。マリナーズやパリーグの方に多くの
関心は行っていただろう。
  逆転優勝なんてとてもとても言えない状況での、ささや
かな反攻だった。
「ちょっとだけでも夢を」                                      「せめて来年に
名乗りを上げるくらいの」と多くのファンも思ったくらい
の。
だが、その時期のカープだけは、負けなかった。読売を 3タテ、続くヤクルトに2連勝して、Gを押しのけ となり、連勝を8まで伸ばした。古田を欠き、 明らかに勝てないモードに入ってしまったヤクルト。明日
なき投手起用も、どことなく他力頼みの空気が漂う読売。
これってこれってもしかして...
ああ、もう少し夢を見させてほしかった・・・   あの日9連勝目がかかった試合の先発が、こともあろう
に高橋建だったとは・・・いや、これも運命か。
  あ、これは起用ミスとか建に力がないとかそういう意味
じゃありません。使ったのは正解。ただ「悲運の」
「実に惜 しい」      「ここ一番で勝てない」系のピッチャーなので、前半
僅差・降板後に逆転して勝利、というゲームメイクに