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湾岸ＷＩＴ第７号 2003/03/18 10 ※注・この記事はドラマの論評ではない※ 時代は２１世紀に入って２年経つが、現在にも未来に も希望を見出しづらいこの国の大衆文化は、既に過去を
反芻するしかないのか、２０年前の山下達郎の曲が、去
年に続いてまたドラマで使われ売れている。 ↑と言ってる間にそのドラマも終わる。時間の流れは早 い。いや、俺がボーッとしていただけである。 ２０年、である。 ということは、木村拓哉は堀ちえみか！！ （うちで変換すると↑、最初に「拓也」と出る。 「誰だそいつ？」だって？
秋まで待ってろ。日本シリーズで大活躍するから） 元はと言えば、去年の「漂流教室」の時点で書いてお くネタである。「LOVELAND ISLAND」とはそういう
意味だったのか！…と思った人もいることだろう。  あらためて「ああ、俺たちと同じくらいの世代の人が
作ってるんだろうな」とも思ったね。 （そりゃそうか。もうそういうとこ仕切ってる年齢だよ な。スタッフの多くはもっと若い世代だろうな…）  まさに、失われた２０年。２０年前に果たして、２１
世紀初頭の日本・東京がこんなショボショボさでいるな
んて、想像できた奴がどれだけいるだろうか── （ちょうど神戸の震災の後に「ポートピア」を聴いてみ て、恐ろしいほど一致したあの感じに似ている。  しかしなぜそれでは東出の応援に
 「名犬ジョリィ」が使われないのか不思議である。
 本人の人権問題？いや、そんなことはなかろう。
 たぶんそこまで名犬ではないからだろう。
 「誰だそいつ？」って？ まあ見ていろ。
今年二冠王取るから。ウエスタンリーグで(爆) ） で、何だっけ？ん？キムタクのドラマの話？ ちがうちがう。だってドラマのタイトルすらすぐ出て こない。何だっけ、「スカイハイ」だっけ？え？違う？？
まあいいや。今やってるドラマで（俺がいる時に家でつ
いてるもの）あんまり見るべきものはない。松嶋菜々子
がやたらヘンだったり、あんな保育士ないよ！って話が
あったり、松たか子が出てたり、鈴木京香の粘土みたい
な顔が映るとこっちまで憂鬱になる（私はあの手の顔が
苦手であり、ああいうのを美人という人もいるというこ
とを理屈ではわかっても、生理的には理解できない）。 ちがうちがうちがう。ドラマのことがいいたかったわ けではない。確かに昨年までだったら広島ネタの「カバ
チタレ」はよかったし、「木更津キャッツアイ」は素晴
らしかった。しかし１年２年経てば、１行で片づけられ、
忘れ去られていくのがテレビドラマの運命だ。 そうだそうだ。達郎の話だ。２０年を経てもなお、新 鮮にクリアに響き（と言われる。俺なんか世代的に「な
つかしい」が入っちゃうけど）、現在でもなお、「使われ
る」｢使える｣音楽を提供している。印象に残ったり思い
出のある曲が、私でもすぐ何曲も出てくる。 「LET’S DANCE BABY」深夜放送聴き始めた頃流れてきて、 本人のインタビューで「好きな女性のタイプは？」に 一言「小林麻美」と言ってたのを覚えてる。 「BOMBER」高校入るかの頃？カッコイイなと思った。
「FUNKY FLUSHIN’」林美雄（亡くなってしまいましたね、 残念）のﾊﾟｯｸｲﾝﾐｭｰｼﾞｯｸでオープニングに流れてた。 「SPRINKLER」大学に入り、切った貼ったの恋に傷つき、 ヘッドホンで大音量で聴いたものだ。 「YOUR EYES」カラオケでよく歌う。時代はだいぶ後にな るが、この曲を歌ったあと子どもの同級生の母親に暴言を 吐いて泣かせてしまったこともあった。 And so on    歌詞をよくきいてるとわかるのだが、達郎の歌の歌詞
は、変だ。実はあんまりかっこいい表現ではない。    彼がすごいのは、歌詞はヘン、容姿はぶ男（昔は妖怪
人間と言われてた→おじさんになればみな同じ）、
歌の内容もあまりカッコイイ状況ではない（「クリスマ
ス・イブ」が代表曲として挙げられるように、実はダサ
ダサ・ヘボヘボな状況が多い？）。  にもかかわらず、声とメロディで、おしゃれでステキ
な曲・雰囲気という風に人々に感じさせるところだ。  好きな女性に対するあこがれ・賛美・思い焦がれるピ
ュアな気持ち（実は女性に対してというよりステキな空
気や風景に対して？）が、男性にとっては共感でき、女
性にとっては心地よいのだろう。語り手側の容姿や言葉
面のかっこよさではないってことか。うーん、そうか。  そいじゃ２０年前から、露悪趣味で隠しつつ、実は見
た目の美しさ・かっこよさで売ってきた俺はどうなるん
じゃ！！！！それが問題で、ある。 もう傍からみても、すっかりおじさんだし。